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このブログについて

まずは自己紹介から

聴診器とパソコンアクセスありがとうございます、そしてはじめまして。
まずは簡単な自己紹介におつきあいください。

私は現在、岡山県内の某医療機関に勤務する40代の男性です。
ちなみに医師でも看護師でも無く、病院運営に携わる職責者という事で、何となくでもご推察いただければ幸いです。

大学卒業後、当初は外資系の医療機器を扱う会社の営業担当として、東京都内の各病院に自社製品をセールスして回っていましたが、縁有っていわゆるヘッドハンティング的に、都内の某病院へ転職しました。
その後子供の喘息が酷く、より空気が綺麗な郊外への転居が現実問題となり、家内の実家の在る岡山県内へと移住、運良く現在の病院への再就職が叶い、今日に至っています。

驚くべき地域格差

先にお話の通り、首都東京という世界でも屈指の大都会で医療業界の扉を開いた私ですので、自ずと全てが東京基準の尺度だと信じて疑っていませんでした。
病院の数、医師や看護師の人数、医療設備、各医療機関へのアクセスなど、自らが日々営業で走り回っていた頃に目にした風景、そして最初の勤務先の環境が「我が国の医療の基準」だと把握していました。
地方に行けば当然人口も少なく、それに比例して医療機関の絶対数も少なくなり、医師や看護師の人数もそれらに比例するであろう事は推察出来ましたが、いざ岡山に移住してみて驚いたのは、私の想像を遥かに超える「地域格差」の存在でした。
これは言葉を変えれば「医療水準の格差」であり、明らかに地方在住者は、東京と比較して「恵まれていない」「不自由されている」と明言出来てしまうのです。

現状を知っていただきたくて

喘息という健康上の大きなハンデを持つ我が子の存在もあり、私は岡山という1地域の医療現場の実態を正確に把握する作業に着手しました。
医療機器のセールスマンとして社会人デビューした私は、厳密に言えば医療業界外出身であり、外部の人間の視点から現実を冷静に捉えられると、まずは自身にしっかり言い聞かせました。
程無く判明したのは、圏内全域に共通する圧倒的かつ慢性的な看護師不足であり、これは東京でも囁かれていた同様の状況とはレベルが違う、深刻を超越した状況です。
その他当然の如く医師不足、休日診療や救急医療対応の受け皿の問題など、全てがこれまでの私の認識を根底から覆すに十分過ぎました。

「ただ愕然とするばかりでは駄目だ」と強い危機感を覚えた私は、自らブログを開設する事を決意しました。
決意という表現は決して大袈裟では無く、現場で勤務する医療業界内の人間として、そして喘息の子供を持つ岡山県民の世帯主として「断じてスルーしてはならない」との強い危機感故の「決意」です。
不特定多数の方々が偶然アクセスしてくださる可能性を有するインターネットという配信手段を通じ、『医道邁進日記in岡山』と命名した拙ブログ、更新を続けてまいります。
医療業界や行政に携わる方々のみならず、1人でも多くの方々に閲覧いただければ幸いです。