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子どもの喘息の療養で引っ越しました

突然の事態

我が子の喘息の兆候に気付いたのは、幼稚園卒園が近づき、新入学のランドセルも家内の実家から届き、カウントダウンに心ウキウキ感が盛り上がりを見せるお正月明けでした。
最初は風邪が長引いているのかと捉えていましたが、何やら咳き込み方がそれまでとは違い、何より本人が相当苦しそうなのが心配でした。
当時は医療機器の営業マンでしたから、出入り先の病院の医師にそれとなく尋ねたところ、すかさず「喘息の症状の可能性が高いので、それを想定してキチンと検査を受けなさい」との助言が返って来ました。
喘息は突発的に発症するリスクが存在する事、一旦発症すると中長期的に上手に付き合って行かねばならぬ事、何より汚れた空気が大敵である事など、一応の予備知識は職業上有していましたので、自分なりに冷静に事態を捉える事が出来ました。

診察の結果は悪い方の想定通りで、担当医からは間髪置かず、新鮮な空気環境での静養を強く薦められました。
子供からすれば卒園間近で、仲良しのお友達と一緒に小学校に通う事を楽しみにしていた訳ですから、どうやって本人に状況を理解させれば良いのか、夫婦揃って随分悩みました。
それでも時は待ってくれませんし、ズルズルと先延ばしは出来ません。
妻子だけを家内の実家に預かって貰い、私1人東京に単身残って仕事を続けて仕送りするのか、家族全員で東京を引き払うのか、日々我が子の喘息が落ち着き寝入ってくれた後も、深夜まで討議を重ねる毎日でした。

やっはり家族は一緒がベスト

そして導き出した結論が、家族全員での岡山郊外すなわち現在の住居への転居でした。
我が子には理解不能な寂しい思いをさせてしまい、本当に胸が張り裂ける程の思いを私達も共有する事となりましたが、早い段階で完治から、その後の長い人生を健康に生き続けさせるのが両親の責務です。
周囲からすれば突発的に東京を逃げ出したかの如く映っていたかも知れませんが、あれこれ考え込んでしまう時間を自分達に与えぬよう、超特急で強引に転居準備を進めました。

退社手続きから残務処理、新居探し、岡山での通院療養先との連携など、家内には本当に大きな負担を掛けてしまいましたが、本当によくやってくれたと感謝しています。
あのドタバタ劇から幾つもの季節を数え、着実に我が子の喘息の症状も快方に向かっています。
こうして病院勤務を通じて大きな気づきにも遭遇出来まそいた。
公私を通じ、過ぎてしまえば「結果オーライ」だと捉えています。